2025.08.19
全国のおさかな(さんま編)
北海道のサンマが出てきました。去年とは比較にならないほど大きい。
丁度、朝のニュースでも静岡の市場が映っていて、北海道のサンマを試食している水産関係者の姿があった。昨日、金沢の市場にもあったそうで組合員さんに分けていただいたサンマを塩焼きにしたのだが、久々に見る黄色い口の脂の乗った素晴らしいサンマだった。
魚体があまりにも綺麗なので惚れ惚れする。
理事長曰く、この時期のサンマは大きくて美味しいそうだ。
又、棒受け網漁という漁法で捕っているらしく、これだと魚体に傷が付きにくい。
漁師さん達は、陸から遠いサンマの漁場に出向き、夜中から漁を開始する。魚群探知機で魚の群れを捉えたら、海面に向けて右舷に白い光を灯しサンマをおびき寄せる。そして、魚の陰が見えてきたら右舷の光を消し、左舷側のライトを点け、おびき寄せている間にセッティング完了した左舷側の棒が付いた網の中に誘い込む。そして、網の中に魚が入った頃合いを見て白い光から赤い光に変えるとサンマは深海にきてしまった、と思って今までの興奮状態から深海に居る時のような群れ行動を取るため、動きがいったん静かになる。そうして網の中に集まったサンマをフィッシュポンプと呼ばれるホースで吸い込んで捕獲する。ポンプから流れてくるサンマに氷をかけながら船の倉庫に入れていくため、網ですくって捕獲するのと比べたら格段に早く、魚体に傷が付きにくく、品質の良いサンマが獲れる。
頭いいな、漁師さん。
ちなみに、釧路市漁業協同組合のホームページが、漁の方法や美味しいサンマの見分け方など、サンマに関する情報がとても分かりやすかった。
北海道のサンマ、花咲、厚岸、釧路の3漁港が有名だとのこと。先週8月10日が棒受け網漁の解禁日であった。サンマ長期漁海況予報では来遊量は昨年並みの低水準となっているが、16日に初水揚げされた厚岸漁港では「近年にない大きさ」だと驚いているそうだ。(平均130㌘台で中には200㌘台もある。)
漁場まで遠いため、解禁日に出発した船が6日後に戻ってきた。
これから何隻もの漁船が戻ってくるため、来遊量が昨年並みだとしても、この8月、市場に大きくて美味しいサンマが出回ることが期待出来る。
大きくて脂の乗ったサンマを食べるなら、今です。
どうぞ、北海道のサンマを見かけたら、手に取ってみて下さい。