お知らせ

2026.03.04

全国のおさかな(マグロ・東京編)

帰省した時には必ずお寿司を食べると決めている。

私の好物はマグロ。

それも、赤身のマグロが一番好き。

ただ、昨今、美味しい赤身のマグロはあまりない。

子供の頃、幼稚園から小学校低学年位の本当にチビの頃、新橋の蛇の目寿司のカウンターにちょこんと座り、もぐもぐと食べては、『マグロ下さい』と言い続けていた。

大将も、ニコニコしながら、はいどうぞ、と一貫を大人の半分くらいの大きさに小さく握って出してくれた。出された物を見て、うむ、と頷いて食べる。美味しい。ぱぁぁぁぁぁぁぁっと顔が輝いてニコニコしたら、また、『マグロ下さい』と繰り返す。

大将も面白かっただろうな、と思う。ずっと嬉しそうに飽きずにマグロ食べてる子供って珍しい。

その様子をのれんをくぐってきた大人達がびっくりして見る。

なんだ、なんだ、子供がカウンター座ってるなんて、と。

安心して下さい。

一人で座っていたわけではないわ。

家族全員で横並びで座ってるし。

それでも奇異に映ったのは理解できる。

お寿司屋さんのマグロは、ねっとりと柔らかく、赤身で脂が少ないにもかかわらず、マグロならではの芳醇な旨みがあり、鉄火巻きにしても、にぎり寿司にしても、美味しかった。

江戸っ子は赤身好き。中トロも大トロも美味しいのはわかるけれど、好きなのは赤身。

 

私の記憶の中の絶品マグロには中々出合えない。

あの大将は鬼籍に入ってしまった。マグロの目利きって、結構大変なんじゃないかと思う。

だって、あんなに美味しいのは中々無いから、と寂しく思っていた。

 

諦めも半ばであったのですが、この間から、2回くらい、記憶の中のマグロを彷彿とするマグロに出合ってしまった。

帰省するたびに行っているお寿司屋さん。江戸前寿司の仕込みの確かなお店で、大将お一人で握られ、奥様とお二人でお店を切り盛りされている。

前回 大感動したら、今回も良いマグロを仕入れて下さっていた。たまたま、ラッキーだったとも思うのだけれど、本当に嬉しかった。

皿にのると同時につまんで口の中に入れるため、写真はこの一枚だけ。

マグロを口に入れた瞬間、その場にいた友人と顔を見合わせて、『もう一貫下さい』と口を揃えて言ったのは言うまでもない。

結局、マグロの赤身を合計三貫も食べた。

大人になって、こんなに一つのネタをリピしたのは初めてだった。

金沢の回し者として生きているが、ここでハッキリと断言する。

マグロは東京が一番美味しい。

 

運営情報

おさかな普及協会を運営する、金沢市中央卸市場の紹介です。